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病院の管理部で働いていると、「思い通りにいかない日」は少なくありません。
経営の数字や職員の配置、重要な書類の作成――どれも丁寧に整えておきたい大切なことですが、急な退職や体調不良、制度の変更などで計画が崩れることがあります。たとえば診療報酬が改定されたり、監査が入ったり、コロナのような感染症が広がったりすると、これまで積み上げてきた仕組みが一瞬で変わってしまいます。そのたびに「どうにか立て直さなければ」と気が張り、数字や手順ばかりに意識が向いてしまうことがあります。


でも最近は、少し立ち止まって考えるようになりました。もしかしたら、自分が「すべてをコントロールしよう」と力を入れすぎていたのかもしれないと。このように、何とかしようと頑張りすぎてかえって苦しくなってしまうことを、心理学では 「オーバーコントロール」 と呼ぶそうです。真面目で責任感が強い人ほど、この状態になりやすいといわれています。


そこから少し抜け出すために、私は物事を三つに分けて考えるようにしています。
「自分でコントロールできること」
「少しだけ影響を与えられること」
「どうにもならないこと」
三つ目を無理に動かそうとするより、「今はそういう流れなんだ」と受け入れるほうが、不思議と心が落ち着くように思います。


変化を受け入れることは、あきらめることではなく、現実を見つめながら、自分にできる最善を選ぶこと。
そしてその姿勢が、まわりの人にも安心を与えるのかもしれません。完璧を目指すよりも、しなやかに対応できるように。そんな気持ちで、日々の仕事に向き合っていきたいと思います。


# by ike-reha | 2025-10-31 08:56 | 病院運営 | Comments(0)

かつて当院には、小さな売店がありました。
お弁当やお惣菜、飲み物やお菓子、アイス、日用品や衛生用品までそろっていて、職員にとっても患者さんにとっても、とても頼もしい存在でした。昼休みのちょっとした買い物や、おやつの時間の楽しみ。患者さんが「今日はどれにしようかな」と歩いて選ぶことも、立派なリハビリになっていました。

しかし、物価高騰の波の中で、長年ご協力くださっていた業者さんが撤退されることに。「売店がなくなるのは寂しいね」と、職員からも患者さんからもたくさんの声がありました。


その後、完全に便利さを失わないよう、当院では工夫を重ねています。
現在は自販機業者さんに委託して「セルフサービス型ミニ売店」を設置。飲み物やお菓子はもちろん、ちょっとした軽食も手に入ります。

お昼ご飯については、外部のお弁当業者さんに配達をお願いし、病院が半額を負担しています。物価が上がる中でも、できるだけ職員の負担を減らし、安心して働けるようにという想いから始まった取り組みです。さらに今年からは、冷凍パンの販売もスタート。忙しい時でも手軽に食べられると好評で、朝食や残業時の“ちょっと助かる”存在になっています。新たに移動スーパーの導入も検討しましたが、これは先方さんと時間帯が合いませんでした。


もちろん、このご時世ですから、お弁当を自宅から詰めてくる方や、冷凍食品を上手に活用される方も多くなりました。皆さんがそれぞれの形で工夫をしながら、毎日の食事を楽しんでおられます。一方で、売店がにぎやかだった頃を思い出すと、人と人とのやり取りが少なくなったことに少し寂しさも感じます。それでも、こうして形を変えながらも“食”や“買い物”を通じてつながりを保とうとする工夫は、私たちの病院らしさの一つかもしれません。


時代とともに働き方も生活も変わっていきますが、「毎日のちょっとした楽しみ」を大切にする気持ちは変わりません。

職員にも患者さんにも、“あたたかい日常”を届けられるように。これからも、少しずつ工夫を重ねながら、みんなで笑顔を増やしていきたいと思います。


# by ike-reha | 2025-10-29 16:07 | 病院運営 | Comments(0)

消防訓練でした

今日、池田リハビリテーション病院では新川消防本部立ち合いのもと、消防訓練を行いました。病棟は夜間を想定、デイサービスは日中を想定した訓練です。夜間は人員が限られるため、「いかに効率よく、無駄なく動けるか」が大きな課題となります。


近年は訓練で求められることも増え、ヘルメットやライトの準備に加え、マグネット・PHS・入院患者リストの持参、担架を使った避難など、実際の場面を想定した内容になっています。患者さんの状態も年々重度化しており、「実際に避難するのは本当に大変だ」と改めて実感しました。


毎年、訓練を重ねる中で新しい指摘や改善点が出てきます。通報装置や赤電話の操作など、普段あまり触れない機器も多く、最初は戸惑う職員も少なくありません。それでも「いざという時に命を守る」ためには、訓練を重ねて慣れていくしかありません。

約1時間半にわたる訓練の最後には、屋内消火栓を使用した放水訓練も行いました。実際に水を出すと、想像以上の水圧と重さに驚く声もありましたが、貴重な体験となりました。


日々の業務の中ではなかなか防災を意識する機会は少ないものの、こうした訓練を通して「自分の動きを確認すること」「チームで助け合うこと」の大切さを再認識できた一日でした。


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# by ike-reha | 2025-10-21 16:08 | 病院運営 | Comments(0)

先日、いつもお世話になっている特別養護老人ホームさんでミスト浴の見学をさせていただきました。全国の介護老人施設でも普及が進んでおり、「湯船につかるような満足感は少ないが、ミストのシャワーで体の芯からぽかぽか温まる」と評判だそうです。介護職員さんにとっても移乗や洗身の負担が軽く、光熱費の削減や熱中症対策にもつながるなど、多くのメリットがあると感じました。


当院は建設から23年が経ちます。当時は今ほど重症の患者さんが多くなく、大浴場での入浴が主流でしたが、時代の変化とともにその形が合わなくなってきています。これからは「患者さんの満足」と「職員の満足」を両立していくことが求められる時代です。ミスト浴は、その両方を実現できる新しい形の入浴方法として、大きな可能性を感じました。


見学に快く応じてくださり、丁寧に案内・説明してくださった施設の皆さまに心から感謝申し上げます。今後、当院でも導入に向けて前向きに検討を進めていきたいと思います。


# by ike-reha | 2025-10-20 10:04 | 病院運営 | Comments(0)

3連休はいかがお過ごしでしたか?
私は砺波の夢の平までコスモスを見に行ってきました。
幸い天気にも恵まれ、見ごろを迎えた花々と、たくさんの観光客でにぎわっていました。
夢の平は冬にはスキー場として知られていますが、春や秋にも多くの人が訪れるよう工夫されていて、最近では白馬などでも「グリーンシーズンの集客」を戦略的に考える動きが広がっています。


このような“季節の工夫”は、私たち医療機関にも通じる部分があります。
病院にも繁忙期と閑散期があります。たとえば内科であれば、風邪やインフルエンザなどが流行する冬場、ワクチン接種が重なる秋口などは比較的忙しくなります。
一方で、春や初夏などの「落ち着いた時期」には、来院される方が少なくなる傾向も見られます。

そんな閑散期こそ、「患者さんに安心して来ていただける工夫」を考えるチャンスです。
健康チェックや生活習慣の見直し、リハビリの継続支援など、日常的な健康管理の大切さを伝えることで、季節を問わず地域の皆さまに寄り添う医療を提供できるのではないかと思います。


季節の変わり目、そして体調を崩しやすい時期でもあります。
どうぞ皆さまお体にお気をつけてお過ごしください。


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# by ike-reha | 2025-10-14 08:54 | 病院運営 | Comments(0)